Archive for 1月, 2014

スマートフォンが月1000円で持てる時代になった(2)

水曜日, 1月 8th, 2014

殆どの人が使っているのが通信料定額月7000円(安くて5000円くらい)のスマホなのに、そのスマホが通信料1000円で持てるわけがない、というのが、ほとんどの人の常識だが、賢い消費者は、月1000円で持てる格安スマホ(格安SIMカード)に既に切り替えはじめている。

どうやったら持てるか。必要なものは、以下のものである。

(1)ドコモから売られていた、中古の電話機端末 これは、ドコモから売られていたスマホの中古機であればよい。LTE対応機種であればさらによい(後述の(2)のSIMカードのプロバイダによっては3Gのみ端末には対応していなくて動かないこともあるので注意)。 もちろん端末の割賦代金は完済している中古端末でないとダメである。

(2)ドコモの回線を再販売している通信業者のSIMカードを契約して入手し、(1)の端末に指し込む

販売しているプロバイダは、山のようにある。以下で比較されているが、月1000円以下のサービスも豊富である。3回線月1500円などといった破格のプランもある。

格安SIMカード比較(MVNO/LTE/データ通信)

http://ma-bank.net/word/92/

注意すべきは、(1)の端末のカードスロットと(2)のSIMカードの大きさが違えば、差し込めない。このサイズはきちんと確認しておかないといけない。ときどき、動かない組み合わせもあるので、そこは自己責任でやってもらわないといけない。インターネットで経験談を集めて、動いたという組み合わせで調達するのがベターである。

実に、たったこれだけである。ドコモの中古Androidスマホ端末は、早くも世の中にあふれかえっており、1万円前後からいくらでも中古で売られている。ブックオフでも、楽天でも。なお、富士通製など出来の悪いという悪評がつきまとう端末を避けておくなどの注意は必要である。

ある程度の通信量までは高速なLTE回線のスピードで見られて、その後は、200Kbpsくらいの、3G回線なみのスピードに落ちるサービスが多い。しかし、3Gが遅いといっても、結局、従来のimode程度のスピードで見られるということである。軽いWebサイトを見るだけなら問題は無い。 若者必須のLINEは、ごく軽いサイトの部類であり、スマホ端末でさえあれば、よほど古くて遅い端末でない限り、月1000円スマホでなんとか見られる。ニュースサイトは、My YahooにでもRSS登録しておけばテキストベースでさくさく見られる。 但し、格安SIMをスマホに差しても当然には通話とテザリングができない(Anroid 2.3OSのrootを取得するという特殊操作をすればできないではないらしいが危険で一般にはお勧めできない)。とはいえSkypeで電話もできる。050番号も持てる。

そもそも、月1000円なのだから、PHSやガラケーと2台持ちして、1000円スマホは電話と思わず、あくまでネット閲覧用と思えばよい。子供に持たせるなら、もう一台無料キャンペーンで入手したPHSで通話、ネット閲覧は1000円スマホ。これで十分なのである。家族全部がPHSと1000円スマホの2台持ちというのは、都会ではなんら支障が無い。

既にこのような賢い持ち方をしているユーザーはひそかに増えている。あまりこういう方式が広まれば、携帯三社の利益率は減少していくことになるであろう。しかし、まだまだこの格安SIMはニッチで、まだ携帯三社が対抗値下げをする時期には到っていない。代わりに、格安SIM会社同士の競争が激烈で、消費者利益にかなっているというか、ほとんど消費者天国のような状態にある。

振り返れば、ソフトバンクが安値攻勢を仕掛けていた数年前の携帯三社の競争は、やはり熾烈で、消費者の利益になっていた。 が、もはやソフトバンクはiPhoneで勝ち組となってしまい、客単価の向上にばかり熱心で、他のニ社との価格競争を回避し、暗黙に価格維持を図っている感が強い。スマホは、一時の激烈なガラケー市場での競争で低下した客単価を無理矢理引き上げるためのエサであり、携帯三社はスマホに関しては競争に懲りたかのように割高な通信料金で横並びである。 その携帯三社の客単価向上策にまんまと乗っていったのが、スマホユーザーという言い方もできる。

この寡占状態とスマホによる客単価の向上が、ここ数年の携帯三社の兆単位の巨額利益へと繋がっており、これは消費者の利益を損ねていること、甚だしい。

そもそも1日もたずで電池切れを起こすような端末を電話として使おう、わざわざそんなものに切り替えようという発想が間違っているのではないか、と思うこのごろである。

ちなみに、格安SIMとPHS2台持ちという手法は、ソフトバンク子会社のウイルコムが再建のため安値攻勢を掛けて電波の利用効率を高めようとしている今が旬の節約法である。

もちろん、すべての人にスマホが不要と言っているわけではない。

仕事で建設現場の写真をスマホで撮影してじゃんじゃん会社に送るという現場監督などには、スマホは必須である。スマホのテザリングでPCやタブレットを一日中仕事で持ち歩く人にも、電池の保ちの問題はあるが、スマホはまあ合理的である。

しかし、世間一般の人は単なる娯楽手段としてスマホを使っている。おもちゃにしてはいかにも割高でコストパフォーマンスが悪いと思うのである。

スマートフォンが月1000円で持てる時代になった(1)

水曜日, 1月 8th, 2014

スマートフォンを、私はいまだに持っていない。いわゆるガラケー(ガラパゴス携帯端末、フィーチャーフォン)ユーザーである。

なぜか? 理由はとても単純なものである。

(1)通信料が高すぎる。月6000円7000円をなぜ外でネット接続するためだけのために払うのか。寡占状態のドコモ、au、ソフトバンクに割高にとられているだけではないのか?

(2)ガラケーでも普通にネット接続はできる。画像表示をオフにして必要最小限だけネットを使う分にはガラケーで見ても十分早いし、よほど料金が安い。

(3)スマホは通話するには不便である。通話料金プランが不当に高い。

(4)スマホはネット閲覧したら日中にすぐ電池が切れる。電話機として使い物にならない。 など。

私の持っているガラケー機種は、キーボードが付いている、Softbank/Sharpの922SHである。

http://www.sharp.co.jp/products/sb922sh/

パカッと開くと、QWERTYキーボードが現れる。

電車では立ちながらでも両手の親指で入力。

机におけば両手でキーボード入力。

超ミニノートパソコンのようなもので、迅速な入力が可能で、右(左)親指や右(左)手首が腱鞘炎になるということもない。

ほとんどの携帯ユーザーは、以前は、片親指だけの入力の「親指姫」生活だったものが、そこからスマホの「人差指で十字架をシュッシュと切る」生活へと、移行したのだろう。親指姫でも不自由なくスピード入力できた人は、人差指でせっせと十字架を切るのも大差ないか多少は楽なのかもしれない。

私は、QWERTYキーボード入力ができるかぎりは、それが一番指の負担も少なく入力ストレスも少ないと感じる。

それにしても、スマホを持つ人の割合が過半数を超えつつある。中高大学生なら8割以上だろう。しかし、学生にスマホを持たせれば、家族の電話料金は簡単に月に2万、3万円になってしまう。

中高生にそれだけで7000円使わせる?ガラケーなら2000円以内からなのに? 学習参考書が毎月余分に5冊買える・・・と思う。 だいたい仕事で使うのでもないのに電話に一家で2万3万?

というのが率直な感想である。

私の場合、外出時に電車に乗っていても、大抵、本か新聞か雑誌を読むのに時間を費やすので、そもそもスマホでシュッシュとやっている時間がない。しかし、周囲を見ると今はサラリーマンも若者もスマホをせっせとのぞき込む人が大半で、それほどに日本人は、本も雑誌もみなくなってしまった。本に金も使わない。本や新聞が販売数が激減していくのもやむを得ないところである。

電話機を持つとして、いま一番安いのは、ウイルコムのPHSである。これはもう圧倒的に安い。家族全員で持っても、「もう一台無料」プランを使えば、3台で、月4000円前後から持てる。キャンペーンをうまく使えば、どこにでも無料プラン込みでその程度である。

PHS同士の通話は基本料金内で家族以外のPHS相手でも無料であり、「どこにでも無料」プランを使えば月1000円で10分間までなら、月500回まで、固定・携帯電話どの電話会社宛に掛けてもその1000円内で収まる。

それで3台月4000~5000円で持てるキャンペーンを結構やっている。

しかも、台数追加キャンペーンをよくやっており、もう一台無料プランで3台持っていると、あと3台まで無料で持てますといったDMが来る。そうすれば、5台、6台まで持てて、その際は追加購入分には1台あたりプラス月1000円の「どこにでも無料」プランを2年間付ければ、基本料が無料である。

メールはPCに送っても無料、受信も無料、写メールも無料。そもそもメール利用は基本料に込みで実質無料である。 Webを見るのは上限2800円。3Gの速度なので早いとはいえないが、画像を表示しないなどの工夫をすれば十分早い。そもそもネットサーフィンを外でまでしないでメールだけなら、家族で1台あたり月1000円1500円くらいで持てる感覚である。

自己破産する人、民事再生を申立して、極限まで切り詰めなければいけない切羽詰まったような人で、スマホの通話料を一家で2万3万と払っているのをよく見る。こういう人には家族でウイルコムを勧める。そもそもスマホをやめると、外でわざわざネットなんて見なくなる。たちまちの通話料の激減ぶりに、驚かれてしまう。それで何も困らないのである。

さて、そうだとしても、今の若者には、LINEという必須サービスがある。 多くの若者がLINE漬け、ほとんど薬物中毒並みにになっているというしかないが、コミュニケーションツールとしての重みは大きい。Lineはスマホでないと事実上できない。

ではスマホをもっと安く持てないのか?

答え 「持てます」。

それが今回のテーマである。

(2)に続く

世界各国幸福度ランキングをいろいろ比較する

火曜日, 1月 7th, 2014

1.英エコノミスト紙の研究機関である、Economist Intelligence Unit が、 Social unrest in 2014 (2014年に社会不安が起きる国) というランキングを発表した。

http://www.economist.com/blogs/theworldin2014/2013/12/social-unrest-2014

150カ国が5段階に分けられ、Very Low Risk が6カ国、Very High Riskは19カ国。 最もリスクの低い6カ国は、オーストリア、デンマーク、日本、ルクセンブルク、ノルウェー、スイスであった。

日本は見事社会不安の低い国に入ったわけで、残りの5カ国は豊かな小国だから、日本のような大国が社会不安リスクが低いことは特筆に値するだろう。

世界的にも、日本の社会制度は整備されており、国民は協調性があって秩序を重んじ、居住する日本人にも旅行する外国人にも極めて安全であることは、海外を旅した者であれば常識である。

2.しかしながら、一方で、2013年9月に、国連事務総長特別顧問を務めるコロンビア大学地球研究所のジェフリー・サックス所長や、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのリチャード・レイヤード教授をはじめとする研究者グループがまとめた

幸福な国ランキング http://unsdsn.org/files/2013/09/WorldHappinessReport2013_online.pdf

によれば、1位から8位は、デンマーク、ノルウェー、スイス、オランダ、スウェーデン、カナダ、フィンランド、オーストリア(ルクセンブルクは19位)となっている。日本は43位である。ちなみに韓国が41位、台湾が42位。中国93位。フィリピンで92位。

このレポートでの幸福の指標は、一人あたりGDP、社会的サポート、政府の汚職度、寄付の拡がり、生活選択の自由、ジニ係数(社会格差)、メンタルヘルス、健康長寿、財産的豊かさ、社会生活の豊かさ、などである。

こうやってみると、日本の幸福度ランキングが下るのは理解できる。欧米のような、寄付やボランティアの文化が根付き、同性愛やシングルマザー、社会的弱者、さらに外国人にも寛容でサポートが充実している社会的基盤を持つヨーロッパの国に有利、特に福祉国家で移民も比較的少ない小国が有利になるような指標が多い。

伝統社会の縛りや倫理観によって社会的安定が図られているようなアジアの諸国は不利になる。

3.国連開発計画の2011年「人間開発指数(HDI)」(客観的幸福度)によれば日本は12位。ノルウェー、オーストラリア、オランダ、アメリカ、ニュージーランド、カナダ、アイルランド、リヒテンシュタイン、ドイツ、スウェーデン、スイス、日本、香港となる。この統計は、やたらとアングロサクソン・ゲルマン・ノルマン系が強いのはどうかと思うが、アジアの中で日本と香港が入ってくるのは違和感が無く納得できるものがある。

4.オランダのエラスムス大学のルート・ヴィーンホーヴェン教授が主宰する機関ワールド・データベース・オブ・ハピネス(WDH)の2009年の調査結果によれば、 「現在の生活にどの程度満足しているか」について、日本は60位である。中国は54位。 これには、失笑するしかない。日本にいて不幸だというなら、中国に移住すればより幸福と感じられる確率が高いことになってしまう。冗談以前の話である。

以上をみていくと、日本人の気質として、客観的幸福度に比べて、自分を幸せだと思えない・思わない、ペシミスティックな人の割合が、世界的に見ても、アンバランスに多い、ということである。 おそらく、 幸せと感じる度÷客観的幸せ度 でランキングを取れば、日本は、世界最低の国にランクされる可能性がある。

これをどうみるかであるが、日本人は、世界でもっとも

(1)求める幸せのレベルが高い

(2)他人や社会環境に対して満足できるための要求水準が高い

(3)外国コンプレックス

(4)自虐的

(5)自分の国や自分に自尊心を持てない

(6)宗教的確信に支えられていない

(7)反省したがる

(8)悲観的

(9)ネクラ

な国民だということなのかもしれない。

これはもともとの民族性というよりたぶんに長年の戦後教育が積み重ねた問題もあるように思われる。

いや、いっそ「プラス思考を説く本が世界で一番売れる国」ランキングを取れば、日本は断然1位になれるかもしれない。

こんなランキングの妙もそう考えられる人が多ければ、日本の幸福度ランキングはもっと上がるのではないかというのが、幸福度ランキングを比較してみての感想である。

押し売りならぬ「押し買い」に法の網

月曜日, 1月 6th, 2014

平成25年2月21日に施行された特定商取引法の改正により、自宅を訪問して宝石などの高額品を強引に安く買い取る商法が規制されることになった。

これまでの特定商取引法(特商法)は、訪問販売業者が「販売」する場合を規制していたので、買い取りの業態を規制するのはかなり画期的な改正である。宝石貴金属の訪問買い取り業者問題は、ニッチな業態でありながら、お年寄りなどに少なからぬ被害が続出して社会問題化していたので、訪問買い取り業者の訪問営業に法の網を掛けたのは大きな効果があるといえる。

宝石貴金属などの高額な家財の訪問買取を家人から呼ばれもしないのに回ってくるような業者は大半まともでないだろうというのが、規制の前提にあるということであろう。

規制の概要は以下のとおりであり、いずれもかなり強力なものである。特に不招請勧誘の禁止は強力である。また、書面交付義務の対象となる記載事項が要件を欠いたままの買い取り行為があれば、無期限にクーリングオフができる場合が多い。すなわち、買い取られたものの返還や、転買された場合には返還に代わる損害賠償ができるようになる。

但し除外品もある。四輪自動車、家庭用電気機械器具(携行が容易なものを除く)、家具、書籍、有価証券、CD、DVDなどである。自動車はすべての訪問販売規制の適用除外だから当然であるが、高額とはいえない商品もかなり広く適用除外されている。要するに、ある程度高額な商品の買い取り(宝石や書画骨董など)に関する規制であると考えればよく、よくある古本やCDの訪問買い取りまでは規制しないということである。

また、消費者が自分から買い取り業者に連絡して自宅での訪問買取を希望した場合なども、除外である。転居に伴う売却や一定の常連として反覆買い取りの実績がある場合も適用除外である。

規制内容は以下の通りであり、罰則としては刑事罰もある。違反すれば多くの場合に無期限でクーリングオフできるのが民事上の効力としては強力である。

1 不招請勧誘の禁止

来てくれと言われていないのにいきなりピンポンとドアベルを鳴らして訪問すること自体が禁止された。消費者から売却を申し出られた以外の物品の買い取りの勧誘も禁止された。

2 勧誘目的の明示

買い取り業者は、勧誘に先立って、事業者名や勧誘する物品の種類などを明示する義務を負うことになった。

3 勧誘意思の確認義務

消費者から訪問の要請を受けて訪問してた場合も、勧誘に先立って、勧誘を受ける意思があるかを確認しなければならなくなった。

4 再勧誘の禁止

一度取引を断った消費者への再勧誘が禁止された。

5 書面の交付義務

買い取り業者は物品の種類や特徴、購入価格、クーリング・オフ事項などが記載された詳細な書面を交付する義務を負うことになった。これに違反した場合は、無期限にクーリングオフができる。

6 引渡しの拒絶

消費者はクーリング・オフ期間中(書面交付から8日以内)は物の引渡しを拒める。買い取り業者はこれを書面記載して交付しなければならない。

7 クーリング・オフ

法律の要件を満たした書面交付から8日以内であれば、無条件で買い取り業者との契約の申込み撤回(いわゆる解除)ができる。