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ドコモの「カケホーダイ」ガラケー話し放題月2200円の衝撃(2)

月曜日, 5月 19th, 2014

カケホーダイを2200円ぽっきりで使うには意外にコツが必要になる。
なぜかというと、普通に買うと、思わぬほど機種代金がかかるからである。

先述したように、ドコモのガラケーで「一括0円」の機種で契約ができれば、月2200円での利用は可能になる。

しかし、最近、ドコモではガラケーで一括0円という特売はめったにされないようである。スマホの方が一括0円という特売をよくみかける。携帯3社とも、客単価の低いガラケーより客単価の高いスマホにユーザーを誘導するのが戦略なのである。

ということで、ドコモでも、ガラケーでも電話機を新しく買えば、機種代金が24回分割で月に2000円3000円かかる(計5万から8万くらい)。そこから、「月々サポート」という割引で、機種代金と同じ代金だけ引く。しかし、月々サポート割を受けるには、パケット使い放題のプランを申し込まないといけないため、そのパケット使い放題のプランだけで4000円くらい上乗せになるというわけである。

それだけ出してパケット使い放題を申し込まなければ、月々サポート割を受けられないため、結局機種代金を月2000円から3000円払うことになってしまう。

これでは割安感はない。だから、「ドコモのカケホーダイなどの新プランはむしろ割高になる」といわれるわけである。

しかし、それは、「ドコモでガラケーを新しく買ってカケホーダイをはじめる」場合に起きる現象である。

となれば解決法はとってもカンタンである。方法は2通り。

1.ドコモの中古ガラケーを買う。

数千円でドコモの中古のガラケーはいくらでも売っている。これを買って、ドコモショップに持ち込んで、電話機は買わずにガラケーのカケホーダイプランを契約すればよい。他社からの乗り換えならMNP手数料と契約事務手数料はかかるが、ドコモから契約変更するだけなら、スマホから乗り換える場合にSIMの交換手数料が少しかかるだけである。

なお、もともとドコモのガラケーを持っていて残している人ならそれを使えば良いだけである。

2.SIMフリー電話機を買う

SIMフリーの電話機も最近はずいぶんと簡単に買えるようになってきた。
ちなみに、freetelという新興の携帯電話機メーカーで、
http://www.freetel.jp/
通話機能とSMSのみという電話機が4980円で7~8月ころに発売されるそうである。
ほかにもSIMフリーのガラケーは安くはつばいされていく見込である。この値段なら保証もいらない。壊れたら買い換えるというスタイルで十分である。

ドコモのスマホを持っていて機種代金残がほぼない、という人なら、SIMをガラケーSIMに契約変更して、ガラケーSIMを、SIMフリー電話機に挿して使えばよい。
そして格安SIMを契約して空いたドコモのスマホ機に挿せば、月1000円でネットは使い放題である。

デュアルSIM搭載のSIMフリースマホでは、
「FleaPhone CP-F03a」
http://www.covia.net/product-cpf03a.html
というのが2万円弱で売られている。
これだと、ガラケーSIMを挿して、もう1つのスロットには格安SIMを挿すことができる。

上記の2通りの方法で、月2200円のカケホーダイの携帯は持てる。

ソフトバンクも、おそらく5月中には同様の料金プランを出してくるだろう。
そうすれば、ソフトバンクユーザーも、ソフトバンク契約のままプランだけを切り替えれば良い。ソフトバンクガラケーは一括0円は普通であるから機種変更して電話機を入手してもよいが、ソフトバンクの電話機はヤワで壊れやすく、保証が有料なので、注意が必要である。とはいえ一括0円のソフトバンクガラケーに乗り換えてしまい、電話機が壊れてしまえば4980円のfreetelの機種に替えるという手もある。

なぜこんな節約法をくどくどと説明するかと思うかもしれない。
それは携帯電話の高い料金に悩まされている人があまりに多いからである。
私の依頼者にも、営業マン、運転手、保険外交員など、自分の携帯電話を仕事に使わされる人に、携帯電話の料金高に悩まされている人が多い。特になんとなくスマホに乗り換えた人が、通話料金もネット接続料金も暴騰して、悲惨なことになっている、という人が多い。
そういう人に、なかなか勧められる節約法がなかったのも事実であった。

いまでもウイルコムは非常に割安で有効な料金節約法である。
しかし、ウイルコムは都市部では良いのだが、田舎住まいでは電波が弱くて勧められなかった。
また、ウイルコムは10分以内なら月500回までかけて月1000円の「だれとでも定額」が使えるが、営業の電話は相手の都合で長くなるので10分で切れず、1000円の枠内に納まらないのである。

このドコモのプランは田舎でも電波は不自由がなく、かける時間にもほぼ制限がない。

なお、仮にソフトバンクが6月から同じ価格体系で対抗してくるなら、ソフトバンクにするほうがドコモよりさらに有利である。

相手方がソフトバンクでホワイトプランの場合(スマホユーザーは大抵ホワイトプランである)、相手方からかけてくる場合相手方の通話料が無料で済むから、ソフトバンクスマホユーザーが相手の場合に相手にとってフレンドリーなのである。

近年の携帯電話会社の消費者を月額料金が高額なスマホへ否応なしに誘導するやり口は、本来スマホなど不要な人にまで高額な支出を強いて、大人も子どもも本も新聞も読まなくなり、教育費まで含めて消費支出にしわ寄せが及び、Lineやゲームで知性も対人能力も低下しているなど、社会にはなはだ害をなしているものといわざるをえない。

私は自分の依頼者には愚かな消費者ではなく賢い消費者になってもらいたいのである。

ドコモの「カケホーダイ」ガラケー話し放題月2200円の衝撃

日曜日, 5月 11th, 2014

携帯電話の高額な通話料金体系に、おそろしく大胆な値下げの挑戦をおこなった、それが、平成26年6月からはじまる、NTTドコモの料金プラン「カケホーダイ」である。どの会社の携帯電話にかけても、固定電話にかけても、月2200円の固定料金で話し放題なのである(ただしスマホで契約すると月2700円である)。

結論からいえば、ガラケー(フィーチャーフォン。FOMA。スマホでない旧来型)で、メールもWebも使わなければ、ドコモのカケホーダイ月2200円少々(ただし2年縛りがある)で、話し放題の携帯電話が持ててしまう(機種代金は無視すれば)ということである。

え、メールもWebもできない?それは困る。となれば、格安SIM(MVNOのSIM)とドコモの中古スマホ(SIMフリースマホ)を別途購入すれば、メールもWebもLineも繋ぎ放題で月1000円くらいで維持できる。

つまり、月3200円ほどで、ドコモ回線で話しホーダイのガラケー携帯と、ドコモMVNOの、速度は遅くてもネットに繋ぎ放題のスマホ携帯の、2台持ちが可能になるということである。

注意すべきは、機種代金は別、ということである。

ドコモへの申込み方法はどうなるであろうか。

1.これまで、ドコモのガラケー携帯を使っている人
一番問題がない。単に契約プランを「カケホーダイ」に変えて、iモードないしspモードの契約を解約する。メールもwebもできなくなるが、「通話専用のガラケー」にしてしまうのである。それまでの料金プランが2年縛りになっていれば、2年ごとの月に切り替えるのでなければ約10000円弱の違約金を払わないといけない。
それと平行して、格安simと格安スマホ(またはドコモの中古スマホ)を買うのである。

2.これまでドコモのスマホを使っている人
機種代金の分割払い期間(普通は2年)が残っている場合は、それを払いきらないと、カケホーダイに乗り換えても2200円にはならない。これは当然のことである。
しかし、機種代金の分割期間が過ぎれば、料金プランを、カケホーダイに切り替えればよい。またそれまでの料金プランが2年縛りになっていれば、2年ごとの月に切り替えるのでなければ約10000円弱の違約金を払わないといけない。ただしスマホでは月2700円であるうえに、Webにそのスマホで繋げば高額な定額料金はかかったままである。
こういう人にとって一番良い方法は、格安SIMを申し込んだ上で、今あるドコモのスマホはその格安SIMで使い、2台目として、ガラケーを2200円の契約プランで作ることである。

3.au、ソフトバンクの携帯を使っている人
ドコモにMNPで乗り換えればよい。au、ソフトバンクで2年契約の縛りがある人が多いと思うので、中途の月ならその違約金約10000円弱とMNP手数料2000円か5000円を払うことになる。
カケホーダイ2200円を求めるなら、ドコモの新品スマホを買ってはいけない。ガラケーの一括0円(機種代金0円)の、ガラケーを申し込まないと行けない。iモードも申し込まない。契約プランはカケホーダイのみである。
そして、格安スマホと、格安SIMを申し込む。メールやWebはこちらだけでおこなう。

4.ドコモのFOMAのガラケーの中古機を持っている人
これも簡単で、ドコモで電話機を買わずにSIMだけ申し込めばよい。au、ソフトバンクの番号を引き継ぎたければ、MNPで転出する。手数料はかかる。ただし、どちらにせよカケホーダイ契約は2年縛りになるので、一括0円の機種でも購入しておくのがオトクである。ドコモのFOMAの中古機種などというものは世の中にあふれているので、購入しても良いし、人からもらってもよいし、むかしドコモだった人は家に眠っているだろう。それを使っても良い。

5.2台持ちが嫌な人に
1.~4.は、ドコモのガラケーと、MVNO回線の格安スマホの2台持ちが必要になる。そんな面倒なことは嫌だ、という人もいるであろう。
そもそも通話専用携帯でも、メールのうちショートメールは使えるのであるから、それで十分だ、Webもやらない、というひとはそもそも2台持ちは不要である。メールは緊急用だけ、Webもまずしないというなら、iモードに申し込んでも月300円とパケット通信料だけである。ただし、ドコモのパケット通信料は高いのでちょっとメールをすればすぐに月1000円くらいかかってしまう。格安SIMで月1000円の定額のほうがおトクである。
スマホは必須で持ちたい、1台にしたい、という場合は、デュアルSIMスマホというのがあり、ドコモのSIMとMVNOのSIMが2枚とも1つのスマホに挿せる機種がある。
しかし必ずしもお勧めはできない。実は不便なのは、2回線で同時に待ち受けができない機種がほとんどなのである。2回線で同時待ち受けできるデュアルSIMスマホの機種は高額であり、3~5万は普通にする。
海外からの安目の輸入機種となると、2回線目はGSMという海外でしか使えないSIMにしか対応していないことが多い。
2回線同時待ち受けができず切り替えないと行けないということは、電話の待ち受け状態でメールやLINEのメッセージが入っても電波が待ち受けていないわけだから届かず、全く気付かないということである。これはかなり使い勝手が悪いと言わざるを得ない。 つまり、2台持ちが賢明だということである。

6.2台持ちのメリット
となれば、なんといってもベストの解決方法は、2台持ちをすると割り切ることである。話し放題の通話専用のガラケーと、Webに繋ぐ(通話に使わない)専用のスマホを持つというのは、実に合理的な方法である。
2台持ちの合理性は、スマホの使いすぎでバッテリー切れして通話もできなくなるという心配がなくなるということである。スマホの最大の弱点は、バッテリーがすぐに切れるという点である。自分からLineを積極的に使わないような人は、バッテリーが減ればスマホのバッテリーを切っておいて適宜電源を入れてチェックしても不都合がないくらいであるから、そういう使い方もできるのである。

 

ということで、6月になれば、特に仕事で通話を大量にかけるビジネスマンを中心に、仕事専用ケータイについてはドコモのガラケーに乗り換える、あるいは2台持ちでMVNOに移行する人が、おそろしく増えるのではないかと思われる。MVNOも実はドコモ回線のリセールであるから、ドコモによる他社の顧客の切り崩し戦略として、カケホーダイとMVNOの2本立てで強烈な値下げ競争を仕掛けてきたといえるのである。

このドコモの発表は衝撃的で、ソフトバンクは、用意していたかけ放題プランを発表直前で撤回した。おそらくは、ソフトバンクも似たような対抗プランを出してくると思われる。さらに、auがどう出てくるか。

ソフトバンクとauが座視すれば、通話を大量に使うビジネスマンユーザーのドコモへの大量流出は不可避である。そもそも、会社で従業員に携帯を与えている会社は、会社契約の大量の回線をまるごとドコモに乗り換えるであろう。そういうヘビーユーザーは携帯電話会社にとっては金を産むタマゴであるから、auやソフトバンクがそのユーザー争奪戦をスルーできるとは思えない。
これからのドコモ携帯の使い方として、会社に1台置いておいて、どこかに電話するとき、特に携帯にかけるときは常にその携帯からかけるようにする会社も出てくるだろう。

新たな携帯電話の使い方のトレンドが、この6月以降急激に顕在化してくるであろう。