楽天モバイル(Unlimited 6)、ahamo、povo、Softbank on LINEと、MNO4社の2980円プランが出揃った。
この4社の中なら、都会暮らしがほとんどというユーザーであれば、生活圏で電波さえ入れば、楽天モバイルで一択(1GBまで0円、3GBまで980円、20GBまで1980円、それ以上は2980円でいずれもかけ放題)だろう。
但し、楽天モバイルのデメリットは都心部以外は電波が悪いことである。
田舎に出掛けたときや、田舎暮らしだと、電波がよくない(速度も遅い)ことは覚悟しておかないといけない。
楽天を除く3大キャリアの中で言えば、値段が内税月@2980円となるドコモのahamoプランが、価格の面でも、さらに電波の質の面でも、優れものである。
しかしながら、MVNOも依然としてお勧めであることを、多くの人は気付いていない。
中でも一番おそらくオトク度が高いのが、OCNモバイルoneである。
特に、お年寄りと、かけ放題ユーザー、従業員貸与用に、なんといってもオトクである。
ocnモバイルone 2021年4月からの新プランの料金(音声対応SIMカード)
https://www.ntt.com/personal/services/mobile/one/newprice.html
1GB/月コース 700円(税込770円)
3GB/月コース 900円(税込990円)
6GB/月コース 1,200円(税込1,320円)
通話料 30秒10円(税込11円)
完全かけ放題:プラス1,300円(税込1,430円)
つまり、質の一番高いドコモの電波での無制限かけ放題付きで、1GBが2000円、3GBが2200円、6GBで2500円である。
無制限かけ放題は、ahamo、povo、Softbank on LINEでも、プラス1000円で付けることができるが、3大キャリアでは、月額3980円となる。
従業員や家族(特にギガをあまり消費しないお年寄り)に、かけ放題専用スマートフォンを持たせるには、よいOCNモバイルoneはとでも安くリーズナブルなプランだといえる。
シェアプラン(1契約で、最大5枚まで音声SIMが持てて、容量を共有する)になると、もっとお得感が際立つ。
OCNモバイルoneの新料金では、シェア分の音声SIMは一枚追加で@520円(SIM4枚まで追加可能)である。
6GBのSIMに音声SIMを4枚追加(計5枚)したら、3,240円=@648円である。
5台全部をかけ放題にしても9,740円。で、1端末あたり@1,948円となる。
新プランだけでなく、いわゆるOCNモバイル旧プラン(低速容量無制限。そのすばらしさは、私も以前からブログで紹介してきた)も、月額料金が下がった。
https://www.ntt.com/personal/services/mobile/one/charge/other.html
3GBで月1800円で050IP番号が付属していたものが、@1320円に値下りした。
さらに音声シェアSIMは一枚追加@620円に下がったので、4枚追加(計5枚)したら、@3,800円=@760円である。
5台全部をかけ放題にしても10,300円=@2,060円となる。
これは、本当に安い。
但し、旧プランの注意点として、かけ放題にしていなければ、通常のAndroidスマートフォンやiPhoneの電話アプリでかけるとなぜか通話料金は30秒20円のままであり、但しOCNアプリを使えば30秒10円になるという従前の方式のままである。
このようにOCNモバイルoneの旧プランは、新プランのように普通の電話アプリでも30秒10円になるようにプリフィックスされていないのがデメリットである。
こういった事情もあるから、わざわざ旧プランにする人も少ないであろう。
お年寄りの家族のために用意してあげるのであれば、スマートフォン移行の際に、かけ放題を付けておいてあげたら安心で、それがOCNモバイルoneであれば月@2000円少々で手に入る。
お年寄りでも、スマートフォンに移行すればそのうち電話は余りかけずにLINEなどで無料通話することが主体になる人も多いので、そのときはかけ放題オプションを外せばよい。
OCNモバイルoneといったMVNOは、インターネットでほとんどの契約手続が完結する。
お年寄りの家族の分の契約も、若い家族がまとめてシェアプランで契約しておいてあげられるのは実はメリットで、いちいちお年寄りをドコモなどのショップに連れて行く必要もなく、インターネット上からほぼ全ての手続が可能なので、管理が非常に楽なのである。
OCNモバイルoneは、契約期間の縛りもない。
アプリでないプリフィックス方式による通話料半減策をいち早く導入した。
通信速度の安定感(新プラン)、低速無制限(旧プラン)といった、通信の質の高さも、以前から定評がある。
従業員にスマートフォンを配布するにも、オンラインですべての契約処理ができるので、管理が本当に楽である。
そもそもAhamoなどは個人契約しかできないが、OCNモバイルONEは法人契約が可能である。
新料金で、ドコモ回線のかけ放題端末が1GB@2000円~6GB@2500円までで手に入るようになったのである。
お年寄りや従業員でも、月20GBほどもスマートフォンの容量を使うというなら、@3980円出してahamoにする意味が出てくる。
果たしてそんなに容量を使うわけでもないお年寄りや従業員に、ahamoが必要あるのか?ということになるわけである。
コストパフォーマンスは、それでも楽天モバイルは優れているが、楽天Linkアプリで電話を掛けないとかけ放題にはならないという注意点があり、お年寄りやリテラシーの低い従業員に貸与する際には若干の不安はある。
OCNモバイルoneのかけ放題なら、0570(ナビダイヤル)のようなかけ放題からの除外番号にかけない限りは、月額料金の上限を超えることはまずないというのがメリットになる。
なお、OCNモバイルoneは、シェアSIMとして契約した番号を、独立した契約に分離する、あるいは独立した別の契約をシェアSIMに統合するといった契約変更が、現状ではできない(一度他社に転出するしかない。不便なので改善してほしい点である)ので、シェアSIMにするか独立した別の契約にするかは、新規契約時に慎重に検討の上、決めて欲しい。