通信障害を乗り切るバックアップ対策

2022年7月2日(土)、auで大規模な通信障害があり、未明早朝から終日、通話は全くつながらず、通信もほとんど復旧しないという事態となった。

 

平時でも、こういう通信障害はちょくちょく起きるものである。

 

しかし、携帯電話の3大キャリアで起きれば、それ1回線に依存しているユーザーにとっては相当に大変なものなのだと、あらためて感じた。

 

私の場合、携帯電話は3回線持ちであるから、通信障害とは全く無縁である。

 

1つめは、通話かけ放題のY!mobileのガラホ(ソフトバンク電波)。

 

2つめは、mineoの通信のみのシングルSIM(プランはマイピタのDプラン(SIMがドコモ電波)。

 

3つめは、楽天モバイルSIM(楽天モバイル電波+au電波。もうすぐauのpovo 2.0に乗り換え予定なのでau電波となる)。

 

ちなみにmineoと楽天モバイルは1台のスマートフォンに挿して、デュアル運用しているが、SIMの入っていないスマートフォンも持っている。

 

1台のスマートフォンでAmazon MusicやYouTubeを掛け流し、もう一台のスマートフォンでネット閲覧をするとか、スマートフォンのいろんな機能を別に利用できるのが便利なので、スマートフォンは2台あったほうがいいからである。

 

スマートフォン2台持ちの場合、回線を2つ契約していなくても、テザリングでつなぐ選択肢もある。

 

なお、私のようにこの上に通話のためにわざわざガラホを持つのは、不合理なようにも思われるが、通話端末としては、ガラホは圧倒的に便利で、スマートフォンの及ぶところではないから、電話のヘビーユーザーにとっては、やはりガラホも便利である。

 

ただ、ガラホのアドバンテージはちょっと弱まっている。

 

昨今は、+メッセージがMVNO・サブブランド含め主だった通信事業者のSIMで利用できるようになっており、+メッセージを使うにはやはりスマートフォンが必要となるからである。

 

さて、本題である。

 

通信障害の際に、電話でも通信でも連絡が付かない事態を、どう回避すべきだろうか。

 

答えのその1は、異なるキャリアで複数契約しておくことである。

 

私の場合は、ソフトバンク電波、ドコモ電波、au電波(楽天モバイル)と、3回線持ち、電話番号は2つ持ちであるから、どこか1社が通信障害を起こしても、通話・通信とも、ほぼ支障ない。

 

答えのその2は、Wifiの無料スポットに行くことである。

 

コンビニではローソン、ファミリーマート。カフェならばチェーン店はほぼすべて。ファストフード店でもマクドナルドはじめほとんどのチェーン店、無料Wifiが接続できる。

 

地下鉄や公共施設にも無料Wifiが設置されていることが多く、最近は、無料スポットの検索も簡単にできる。

 

無料スポットは、1回60分、1日数回といった利用の上限があることが多いが、緊急の連絡には事足りる上に、ハシゴすればよいともいえる。

 

無料スポットから電話はかけられないではないか、と思うかもしれないが、実は掛けられる。

 

LINEを使っていれば、LINE OUT という機能があって、1日5回制限で携帯相手に1分、固定相手に3分、広告音声付きだが、無料で掛けることが出来る。

 

LINEコールクレジットを購入すれば、一定の時間、電話が出来る。

 

Skypeで使える、Skype Phoneも手軽である。

 

実際には、電話番号宛てに掛けないといけない先は多くはない。

 

SNSでつながっている相手であれば、Wifiさえあれば、いくらでも無料で電話できる時代である。

 

LINE、Skype、messenger、Instagram、Google Meet、Teams。

 

iPhone端末同士ならFaceTime。

 

Android端末同士なら、Google Duoは、実はお互いの電話帳に入っているもの同士なら知らない間につながっている。

 

さらにいえば、050番号のモバイルIP電話アプリを契約しておいてもよい。

 

月額基本料金無料のモバイルIP電話も050 plus、LaLa Call、SMARTalk など、昔よりも着実に通話音質が向上、進歩している。

 

こういったIP電話なら、テザリングしておいたり、無料スポットにつないだ状態であれば、普通の電話番号に掛けることが出来る。

 

お勧めは、LINEコールクレジットである。LINE無料通話やLINEコールクレジットは、音声圧縮率が高く、回線が低速でも普通に通話が出来ることで、頭一つ以上抜けている感がある。

 

無料スポットにたむろしなくても、自分が2台持ち3台持ちをしておけば、テザリングを利用して、通信障害を簡単に回避することができる。

 

格安SIM(MVNO)、サブブランドの通信品質は、3大キャリアの品質には及ばないとはいえ、2回線もち、3回線持ちをしても、月額料金は、3大キャリアのメインブランド1回線分にもならないことが多い。

 

格安SIM(MVNO)、サブブランドの2台持ち、3台持ちは、リスク・マネジメントとしても1台持ちより優秀と思われる。

 

仕事用の回線としてメインブランドにこだわる人も多いが、仕事用の回線こそ、バックアップが必要というものである。

 

なお、バッテリー切れも、よくあるリスクであり、モバイルバッテリーを持つことも、忘れてはいけない。

 

結果、仕事でちょっと出歩くとなると、スマートフォン2~3台やモバイルバッテリー、USB充電器だけで数百グラムの重量になり、さらにモバイルPCも持てば2キロくらいの重さになる。

 

が、便利さには代えがたく、最近はもう、それが当たり前になってしまっているこの頃である。

西村幸三

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京都・烏丸三条にある法律事務所を運営。ニュース・法改正・裁判例などから法務トピックを取り上げていきます。