Google関連Webサイトにだけインターネット接続ができなくなる現象

最近、「Google検索サイト、Googleカレンダー、Gmailなど、Google関連サイトにだけインターネット接続ができなくなる」という、不愉快な現象に悩まされていたのを、なんとか解決しましたので、紹介します。

 

私の事務所で使用しているWindows10のPCは、富士通製のデスクトップ一体型PCで、2014年ころに購入した製品です。

 

大変堅牢なPCで、8台がずっと無故障です。

 

コロナ禍初期の2020年4月にHDDをSSDに換装し、さらにメモリを8GBに増設したところ、十二分に現役に耐える快適な速度で動作するようになったので、サブのモバイルPCはコロナ禍以降10台以上追加購入しましたが、メイン使用のデスクトップ一体型は、入れ替えのTCOコストを考えて、引き続き使うことにしました。

 

ところが、この数ヵ月(最近1ヶ月くらいから顕著になりました)、Google検索サイト、Googleカレンダー、Gmailなど、Google関連Webサイトにだけインターネット接続ができなくなる(切れる)現象が頻発するようになりました。

 

はじめはネットワークハブやルータのハードウエア周りの不調かとかなり調べたものの、原因を潰していくうちに、Google関連サイトと、その他はごく一部のWebサイトにだけ、インターネット接続が切れる、繋がらない、という現象が起きることがわかりました。

 

そこで、いろいろ調べて見たところ、Windows10のインターネットプロトコル(TCP/IP)の設定を変更して、IPv6のプロトコルのチェックを外すことで解決することを発見しましたので、紹介します。

 

この現象は、けっこう最近に生じるようになった現象です。

 

似たような環境のPCを使っている人に、同様の問題が、最近になって生じている可能性はありますので、参考にしてください。

 

解決方法が書いてあったのは以下のWebサイトです。

 

https://togeonet.co.jp/post-3069

 

(画面キャプチャが載っているのでわかりやすいです)

 

コンパクトにまとめれば、

Windows10の、

→スタートメニュー
→Windowsシステムツール
→コントロールパネル
→ネットワークとインターネット
→ネットワークと共有センター
→アダプターの設定の変更
→イーサネット で右クリック(有線のLANケーブルで接続する場合)
(wifiで接続している場合は、「ワイヤレスネットワーク接続」で右クリック)
→プロパティ
→プルダウンメニューの中から、「インターネットプロトコルバージョン6(TCP/IPv6)」の左側のチェック(✓)を外す
→OK

と操作してください。

 

これで、不安定だったGoogle関連サイトへの接続が安定化します。

 

さて、ここで設定をしている操作は、TCP/IP設定のうちIPv6を無効にした、というものです。

 

IPv6はなにか、といえば、インターネットプロトコルの一種です。

 

インターネットプロトコルとはなにかといえば、インターネット接続の設定(設定情報)のことです。

 

TCP/IP、といったほうが、昔の方はわかるでしょう。

 

従来からのTCP/IP設定の方式がIPv4、新しい方式がIPv6です。

 

でも、今でも、ほとんどの場合はIPv4による接続で足りてしまいます。

 

だから、IPv6を無効にしても普通は問題が起きることはなく、IPv4設定の1本だけで接続する、ということになります。

 

Webサイトによって、特にGoogle関連サイトで、Windowsが、IPv6設定のほうを自動選択して使おうとして、Windowsやネットワークアダプターなどハードウエア周りの相性などが悪く、インターネット接続ができなくなったものと思われます。

 

ちなみに、Internet Explorerでも、Edgeでも、Google関連サイトには繋がらないという、同様の不調が起きましたので、Chrome固有の問題ではありません。

 

最近のWindows Updateで、TCP/IP設定のファイルが更新されて、WindowsのIPv4とIPv6の自動選択とGoogle関連サイトとの相性の悪さが顕在化した可能性があります。

 

参考になればと、情報をアップしておきます。

 

 

西村幸三

lawfield.com

京都・烏丸三条にある法律事務所を運営。ニュース・法改正・裁判例などから法務トピックを取り上げていきます。