コロナ第7波の感染者数のピークは何人くらいになるだろうか。
過去のコロナ感染者数のピークの推移を検証してみたい。
京都府について、NHKの特設サイトのデータから引用してみた。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data/
各波ごとのピークの人数と日付、当時流行していた株の種類を挙げてみる。
第1波 18人 2020年4月3日 武漢株
第2波 38人 2020年8月19日・21日 武漢株
第3波 154人 2021年1月17日 アルファ株
第4波 165人 2021年5月14日 アルファ株
第5波 601人 2021年8月26日 デルタ株
第6波 2969人 2022年2月10日 オミクロン株(B.A.1→B.A.2株(ステルス・オミクロン株))
第7波 4687人 2022年7月24日(同月25日現在) オミクロンB.A.5株
なお、第1波~第7波の時期は、以下の通り。
NHK コロナ感染者数グラフ第1波~第7波
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/entire/
こうやってみると、感染者数のピークは、次の波が来るたびに高くなり、特に新しい変異株により感染力が強くなった場合は、前回のピークの4~5倍になっていることがわかる。
感染力が何倍になったという報道を挙げてみる。研究者や機関によって多少数字は変動する。
https://www.asahi.com/relife/article/14526654
デルタ株は第5波の原因となった変異株ですが、その前に流行していたアルファ株よりも1.5倍ほど感染の広がりやすさが速いとされていました。
オミクロン株は、デルタ株よりも感染の広がりやすさ(伝播性)が2.8倍高いとみられています。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/newvariant/#mokuji16
BA.2は、BA.1より実効再生産数が26%高い。
https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20220707b.html
B.A.5は、B.A.2比35.1%早く拡がる
この何倍という数字も、新型の変異株のたびに乗じられていくので、指数関数的に何倍という数字は大きくなる。
前回の流行株より感染が何パーセント早く拡がる、というのと、感染者数のピークの数を比較すれば、パーセント通り増えているのではなく、もっと大きく何倍にも多くなっていることがわかる。
オミクロンになってからはさらに、感染から発症までの日数が短くなってきていることもあって、感染してから発症して感染力を持つまでの期間のサイクルが増える分、実効再生産数も上がり、同じ期間での増加率も高くなる。
今回の第7波のグラフを見ている限り、明らかに第6波より波の上がるペースが速い。
ということで、前回の波の何倍になるかであるが、2倍程度にはなるように思われる。
コロナ感染者数の予測は、さまざまな学者が数理データ解析の手法を用いておこなってきたが、研究が終了していたり公開されていないものがほとんどである。
おおざっぱに予測して今回は前回の2~4倍、といったあたりだろうか。
わかっていることは、解析をせずとも、感覚的にグラフの推移や波の傾斜などをみただけで、波のたびに感染者数は倍以上のペースで増えていくだろう、ということである。