IPoE(IPv6)の導入

事務所の光回線が、Windows Updateの集中する朝、休み明けの朝の速度が、堪え難いほど遅くなっていた。

 

また、ランダムに、日中でも午後1時以降などで、遅い時間があり、ビデオ会議などで画像や音声が切れたりして支障が出ることがあった。

 

とくに、Teamsでのビデオ会議が切れることがあった。

 

ZoomやSkypeではなんら問題は無い。

 

コロナ渦中よりむしろ、ここ数ヵ月急に混雑がひどくなったように思われる。

 

Microsoft Teams のアプリの動作の遅さと動画処理のまずさがボトルネックとなっているとは思われるし、しばしば、相手の回線が遅いとしか思えない場面もある。

 

裁判所や中央省庁のインターネット回線も、コロナ渦中は貧弱だと感じること、しばしばだった。

 

最近になって、ようやく増強されたのか、それなりに改善しているように思われる。

 

そうなると、こちらも原因になっている可能性も残ってくるので、やはりネット回線環境の改善には乗り出すことになる。

 

ということで、光回線はIPv4の安定性を重視していたが、業者さんと話して安定性の面でも納得ができたので、IPoEに切り替えることにした。

 

OG(オフィスゲートウエイ)も古く、性能的にボトルネックの可能性があったので、OGも新しいものに入れ替え、インターネット接続とルーティング機能は、ヤマハのRTX830を2台導入してそれに逃がし、PBX兼ルータには、おとなしくPBXの仕事だけをしてもらうことにした。

 

つまり、回線をIPv4からIPoEに変更、OG入替、ルーティング機能をヤマハのRTXシリーズに入れ替え、VPNは二台目のRTX830でおこなう、という構成である。

 

その結果、ハブを2つ噛ませたPC端末でも、回線速度は、有線LANケーブルでだいたい400Mbps出るようになった。

 

スマートフォン→Wifiからでも200Mbpsでるようになった。

 

あわせて、ヤマハのRTXをもうひとつ余分に導入して、VPN、リモートデスクトップも、試験的に導入することにした。

 

コロナ渦中は、スタッフ全員にノートPCを配布し、かけ放題の携帯電話・スマートフォンを渡し、それで在宅作業をしてなんの支障もなかったので、VPNなしで足りていた。

 

VPN、リモートデスクトップは、セキュリティ上の懸念から、導入していなかった。

 

やはりセキュリティ優先なので、VPNやリモートデスクトップは実際には使わない可能性があるが(そのためにヤマハRTX830もVPN用は分けて、VPNは簡単にハードレベルで無効にすることができるようにしてある)、設定だけはやっておき、不要なら無効にしておくことになると思う。

 

リモートデスクトップについては、いい機会だと思って、複数の実現方法をつぶさに業者さんにかじりついて聞き込んだ。

 

いろいろ教えてもらえて、大変勉強になった。

 

さすがにこういったルーティングの設定テクニックを自力で習得し実現するのは無理だなと思った。

 

とくにNTT製のPBXやビジネスフォンのOGなどの電話サービスがからむと、シロウトでは設定がまず無理である。

 

電話が止まってはどうにもならないからである。

 

とはいっても、ある程度はネットワークやルーティングの知識が無いと、なにがやりたいか定まらないし、業者のお勧めを聞いているとたちまち過剰投資になりかねないので、自分でも知識を持っておくことは必要でもある。

 

ヤマハのルータの設定項目は業者さんに教えてもらって、だいたい理解できたので、中古のRTX1200でも購入して、自宅でも遊んでみようかと思っている。

西村幸三

lawfield.com

京都・烏丸三条にある法律事務所を運営。ニュース・法改正・裁判例などから法務トピックを取り上げていきます。