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藤井総太棋士が九段になる日

金曜日, 3月 23rd, 2018

藤井総太六段の活躍から目が離せない。

2016年10月1日、中学生にして、奨励会を抜けて四段昇段、プロ入り。

2017年6月26日、デビュー以来の29連勝の新記録達成。

2018年2月1日、名人戦の順位戦C級1組に昇級して五段昇段。

2018年2月17日 五段昇段後全棋士参加棋戦(朝日杯将棋オープン戦)に優勝し、六段昇段。

ちなみに、藤井総太棋士のデータベースは、日本将棋連盟の以下のサイトで見られる。
https://www.shogi.or.jp/player/pro/307.html

戦績が一番わかりやすいのは以下のサイトかと思う。
http://kishi.a.la9.jp/2017R/1307.html

29連勝が止まってから、2018年1月11日以来、2018年3月23日まで、16連勝と、ふたたび連勝街道を邁進している。

その16連勝の中で、現A級棋士だけでも、佐藤天彦名人、羽生善治竜王、広瀬章人八段、糸谷哲郎八段(次期A級に昇格決定済み)に勝利した。

既に、それまでに、屋敷伸之九段にも勝利している。

非公式戦も含めれば、佐藤康光九段、深浦康市九段、行方尚史八段にも勝利している。

藤井総太棋士に勝ったA級棋士は、現時点で、稲葉陽八段、深浦康市九段、豊島将之八段。いずれもA級棋士の中でも絶好調の棋士である。

まだ当たっていないA級棋士が、渡辺明棋王、久保利明王将、三浦弘行九段。

こうやってみると、藤井総太六段の棋力は、名人戦A級棋士らと既に対等以上である、といって差し支えないと思われる。

どれほどすごいことか。

高校の全国選手権クラスとなると、一般の将棋ファンからすると神の領域である。

大学トップクラスとなるとさらに高校選手権クラスなど苦も無くひねってしまう。

しかし大学トップクラスといっても奨励会三段にはほとんど勝てるものではない。

その奨励会も30人中、半年で2人しか四段に昇格できず、26歳の年齢制限で大半の会員は脱落して辞めていく。

四段昇格で晴れてプロ棋士となるわけだが、名人戦リーグに参加しても、A級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組の5段階に分かれ、一番下のC級2組だけで50人が所属する。上位の棋士をなぎ倒す若手棋士もおれば、上の組から落ちてきた強豪棋士がひしめく。その中でC級1組に昇給できるのは年に3人だけ。

そのC級2組も全勝で1年で突破である。

藤井総太棋士は、実は、デビュー以来の29連勝中のあと、上位の棋士にかなり負けが込んだ時期がある。

しかしたちまち再び連勝を再開し、特にこの16連勝中の差し回しは、29連勝中に輪をかけて顕著に強くなっていて、A級棋士相手に対等以上の戦績を収めており、もはやA級棋士に交じっても最強と言えるレベルに達しているように思われる。

私も学生時代から将棋ファンではあったが、将棋部の同級生には飛車角香落ちでも簡単にひねられていた。

それでも将棋の定跡をいろいろ覚えこんだものだったが、羽生善治がタイトル戦に登場したころから、定跡の変化があまりに早くなり、また複雑化し、もはや全くついていけなくなってしまい、「見るだけ」に陥ってしまった。

それ以来、だんだん棋譜を見ることからも遠ざかってしまった。

子供心にカッコよかった振り飛車が戦法として落ち目になり、藤井システムには興奮したものの、居飛車優位の傾向が続き、さらに玉を囲わない急戦が当たり前になり、さらに居飛車穴熊などという戦法をプロが真面目に指すようになって、なにか、価値観が崩壊したような不思議な感覚に襲われることが多くなった。

ひさびさに注目したのが、「電王戦」(今の叡王戦)であった。

AI対、人間の棋士。

しかし、これも、コンピュータのAIプログラムで、自己対戦によるアルゴリズム強化が圧倒的演算量でおこなわれるようになったことで、もはや、「人間が勝てるわけがない」ことがはっきりした時点で、興味を失ってしまった。

そんな中で、藤井総太棋士の登場である。

玉を囲わない急戦が当たり前な現代の棋戦の中でも、藤井総太棋士の早攻めは群を抜いているように思われる。

とにかく、攻め出すタイミングが早いのである。

しかも、たいてい、自分から戦端を開く。

このあたりはAIの早攻めとよく似ている。

え?、無理して早攻めしてない?と思うくらいであるが、なぜかしのぎ切って勝ちに持って行ってしまうのである。

中盤終盤での正確な寄せが速く読み切れるから、多少無理な攻めでも相手が最善手を指し続けられないために、どこかで有効に成立してしまうのである。

羽生善治が7冠になったころ、圧倒的に勝ち進んでいたころが、まさにそういう差し回しだった。羽生マジック、と言われていた。相手のミスを誘うと。

が、藤井総太棋士の差し回しのほうが、序盤から一貫して、羽生善治の20代よりもはるかに正確、と言われている。

寄せ方は盤石。

詰め将棋で棋界随一の実力者であるが、ここまで実戦で強いのと両立する棋士はかつていなかった。

すべてが規格外である。

とにかくみていて気持ちいい。

何百人といるプロ棋士たちは、もはや、A級棋士も含めて、「藤井総太には勝てない」とあきらめの境地に入りつつあるような気がする。

その藤井総太棋士が、昇段において、九段まで上がれるのは、最短でいつになるのであろうか。

日本将棋連盟 棋士昇段規定
https://www.shogi.or.jp/match/dan_provisions/

昇段規定は、8大タイトルをとることで、七段までは比較的昇段はしやすい。

しかし八段への昇段は非常に条件が厳しい。

最高位の九段となると、八段になってからでないと昇段はできないので、たとえば、タイトルを3期獲得しても、一旦八段になっていないと昇段はできない。

つまり藤井総太棋士が九段になろうと思えば、どこかで八段になっておかないといけない。

その八段になる条件が、非常に時間がかかるのである。

羽生善治が九段になれたのは、タイトルを三期以上保持したうえで、名人戦A級に昇級した時点(23歳6か月)だった。

名人戦A級になるには、プロ入りから毎年昇級しても5年かかる。

つまりそもそも名人位に就いて九段に昇段するにはプロ入り5年以内は無理なのである。

ちなみに、ひとつだけ、五年以内に八段に昇段できる可能性は、「竜王位1期獲得」である。

2期で九段に昇段する。

ちなみに、竜王位挑戦だけで昇段する。

この昇段規定は、渡辺明五段が竜王に挑戦し一気に竜王位を獲得したころに少し緩和された条件で、渡辺明竜王はこれで竜王位を2期保持して、21歳7か月で九段に昇段した。

竜王戦は、竜王戦リーグの一番下の六組の棋士でも、予選トーナメントで各組の優勝者らをひたすら破って勝ち抜けば、実はプロ入り一年目でも竜王位への挑戦は可能である。

藤井総太棋士は、一年目は六組では優勝したがその上のトーナメントで敗れた。

しかし、翌年の竜王戦リーグではどうだろうか。五組優勝から、挑戦者となり、羽生善治竜王を破る、という可能性は、いまでも既にA級棋士の絶好調棋士以外は藤井総太棋士に勝てない状況からして、十分にあり得るものと思われる。

王座獲得→竜王位獲得→もう一つのタイトル(王将くらいがありうる)獲得で、九段になれるわけであるから、2019年前半には、九段に昇段してしまう可能性があるのである。

昔からの将棋ファンには、九段といえば、大山康晴、升田幸三、中原誠の三人、ほぼタイトルホルダーというイメージであった。

まさにヒーローとあがめる領域であった。

その後、勝ち星やA級在籍年数で八段から九段に昇段できる規定変更のためにずいぶん九段が増えたが、子ども心にヒーローはいつもその三棋士であった。

歴代の九段の中で、文句なしに上記三名と並び崇めるべき存在と言えば、谷川浩司、羽生善治がまず挙がるであろうか。

佐藤康光、渡辺明、森内俊之がそれに次ぐ存在だろうか。

藤井総太棋士は、どうやら、「谷川浩司・羽生善治・藤井総太」と、同時代に生きて、それぞれ自分の時代を築いた三人の棋士として、並び称される存在となるように思われる。

升田・大山・中原の三巨頭がヒーローとして並び称された時代の再現というべきであろうか。

オールド将棋ファンの心を、40年の時を経て、童心に帰ったようにワクワクさせてくれる、新しい将棋ヒーローの出現と、今回の将棋ブームの始まりに、まことに心躍る日々である。

ATOKの変換で、ファンクションキーが利かなくなった

水曜日, 1月 31st, 2018

ちょっとしたTIPSの紹介である。

PCのキーボードの上に並んでいるファンクションキー、つまりF1~F12キーを、私はよく使う。

特に、ATOKの日本語変換時に駆使する。

文節区切りを1文字短くするのにF2キーを、1文字長くするのにF3キーを、ATOKのカスタマイズ機能を使って、割り付けている。

さらにいえば、F4キーは変換対象の文節を左に移動、F5キーは変換対象の文節を右に移動するように設定している。

変換対象文節の左右移動は、さらに操作方法としてもう一通りできるようにしていて、一番下の段のキーのうち、「無変換」キーで左移動、「変換」キーで右移動という設定もおこなっている。

ちなみに、ATOKの起動(日本語変換ソフト=IMEの起動)は、「変換」キーでON/OFFできるように設定してある。

どこが便利なのか、理解出来ない、という方もいるかもしれないが、実際設定して、しばらく意識して使ってみれば、どれだけ便利かよくわかるので、だまされたと思って一度設定してみられたらよいと思う。

これがなぜ標準キー設定に取り入れられないのかが不思議なくらいである。

「ファンクションキーなんて使わない」「何に使うの?」「ノートパソコンで画面の明るさを変えたり音量を上げ下げするくらい?」、という人も結構いるのではないかと思う。

Windowsになってから、ファンクションキーを使うことはめっきり減った。

最近はファンクションキーの無いコンパクトキーボードも結構存在している。

そんなコンパクトキーボードに対応しようとすれば、アプリケーションがファンクションキーに必須の機能を標準で割り当てることは難しい。

それゆえ、Windowsはファンクションキーを必須のキーと位置づけていない。

私はMS-DOS時代からパソコンを使っている。

MS-DOS時代は、ファンクションキーに日本語変換ソフト=IMEの機能を設定することは当たり前だった。

しかし、Windowsになって、さらにノートパソコンになって、ファンクションキーは、画面の明るさ変更・音量変更・モニター出力先の変更に使うようになった。ただし、最初は、Fnキーと同時にファンクションキーを押すことで、画面の明るさ・音量変更・モニター出力先の変更ができた。

しばらく前、Gatewayのノートパソコンを買って、ATOKをインストールしたところ、ファンクションキーに割り当てた文節移動や文節区切り変更がまったく機能しない、という現象が起きて、しばらく悩んだことがあった。

しばらく熟考し、ネットで調べてみると、あっさり判明した。

BIOS設定であった。

「Function Key Behavior」の項目が、「Multimedia Key (First)」(マルチメディア機能優先)になっていた。

これを「Function Key (First)」(ファンクションキー優先)に変更する。

これによって、画面の明るさ変更・音量変更・モニター出力先の変更は、Fnキーを押しながらファンクションキーを押すように(旧来のように)設定変更される。

旧来のノートパソコンは、画面の明るさ変更・音量変更・モニター出力先の変更といったマルチメディア機能は、Fnキーを押しながらファンクションキーを押すのが普通だった。

それが、最近のGatewayのノートパソコンでは、Fnキーを押さなくてファンクションキーを押しただけで、マルチメディア機能が呼び出せるわけだが、かえって、ファンクションキーを頻繁にIMEなどで使うユーザーには、混乱を引き起こしているわけである。

ネットで調べてみると、DELLのノートパソコンも、同様にマルチメディア機能優先になっているものがあるようである。

ポイントに気付いて調べれば簡単な話であったが、私も気付くまで少し時間がかかった。

インターネット検索しても、キーワードが思いつきにくいので、意外と情報にたどり着きにくい。

つまり、PCのリテラシーが上級者レベルでないと、ATOKでファンクションキーがなぜまともに動かないか、原因を調べるきっかけもわからないわけである。

昔のノートパソコンどおり使いたければBIOS設定が必要、というのも、いかにも初心者無用でハードルが高い。

DELLやGatewayのユーザーサポートセンターは、問い合わせがきたら、初心者にBIOS設定の変更を案内しているのだろうか?

しかし、おそらく、ファンクションキーを日本語変換やショートカットで駆使するような人自体が、昨今は極めて少なくなってしまったのかもしれない。

いわば、PCは進化しているが人間は劣化させられているようなものである。

日本語入力の生産性向上のためには、ファンクションキーの駆使や上記の設定は不可欠だろうと思っている。

マイクロソフトの日本語変換ソフト=MS-IMEの変換精度も、もはやATOKに遜色はないのだが、キーカスタマイズ設定の細かさや、設定情報の移行、辞書の移行などで、未だにATOKに遅れをとっている。

というより、ATOKは昔からキーカスタマイズ設定や辞書の移行方法が一貫していてシンプルなので、まるで迷うことがないのである。

マイクロソフトのOSやソフトの標準仕様がころころ変わるものに追従しようとするためのTCOコスト、なれるまでの無駄な時間コストは、現在でも、甚だしいものがある。

複数台数PCを管理し、操作性を統一して生産性を向上させようとするものからすれば、こういったTCOコストの多寡は無視できない。

さすがにワープロソフトに一太郎を使う時代ではないが、日本語変換ソフトとしてATOKが未だに手放せないのは、こうったマイクロソフト製品のユーザービリティが低いが故、TCOコストが高いゆえである。

とりわけ、日本語変換ソフトは手の一部、脳の一部も同然であり、効率的入力は死命線である。

ちなみに、裁判所・弁護士の業界は、現在もなお一太郎がかなり生き残っている。

データファイルが一太郎で届くことが今もある。

だから、私は今も、定期的に一太郎は新バージョンを購入している。

Windowsのバージョンアップで旧バージョンが動かなくなるからである(笑)。

なお、ATOKだけを使いたければ、ATOK Passport というオンラインソフトがジャストシステムのサイトからダウンロードできて、Android、Windows、Mac版、とりまぜ計10台までライセンスできて月286円である。

https://www.justsystems.com/jp/products/atok-passport/

OCNモバイルONEへ乗り換え

土曜日, 2月 18th, 2017

格安スマホとしてこれまで約2年半、BIGLOBE SIM(イオンのスマホ)を使ってきた。

BIGLOBE SIMは、1か月1400円+消費税で、1GBの高速通信ができた。

低速(0.2MBPS=200Kbps)になった場合でも、それ以上の超低速制限はかからない良質なSIMである。

私の持っていた旧型の遅いスマホでも、1分で1MB程度のダウンロード速度が確保できていた。

IIJ系のSIMは、低速になってから3日で366MB使うと超低速になり、使い物にならなくなる。

それにくらべればBIGLOBE SIMは、良質で良心的である。

ドコモ・au・ソフトバンク・ワイモバイルは、7Gといった容量を超過するとなんと格安スマホ以下の128Kbpsに低下し、ソフトバンクなどは目も当てられない遅さになる。

それにくらべれば低速時の使い勝手の良いBIGLOBE SIMには、まずまず満足していたのだが、この度、OCNモバイルONEに乗り換えることにした。

OCNモバイルONEは、月3Gで1800円である。単純に400円上がる。

それでも乗り換えた理由はいくつかある。

まず、低速時のバースト転送の秀逸さである。

BIGLOBE SIMには、バースト転送が備わっていない。

BIGLOBE SIMを実際に使っていると、バースト転送らしき動きは垣間見える。

Webページを開いた時のデータ転送の初速が多少早く感じるのである。

とはいえ、公開されている仕様上ではBIGLOBE SIMにバースト転送機能は掲載されていないので、公式には無い(裏で動作はしていても動作保証はない)、ということである。

IIJ系のSIMには、バースト転送があるSIMが多い。

しかし、IIJ系のSIMのバースト転送のサイズは75Kbyteである。

一方、OCNモバイルONEのバースト転送サイズは、150Kbyteである。

150Kbyte=1200Kbitであるから、200Kbpsの低速モードでいえば、約6秒分を一瞬にしてダウンロードしてくれることになる。

一方でIIJ系のバースト転送は3秒分である。

ニュースサイトのページを、低速時にクリックして、開くのに、3秒はかかっても、6秒かからないことが多い。

このサイトをめくるたび3秒の違いは非常に大きい。

実際にニュースサイトをOCNモバイルONEで低速モード(ターボOFFモード)開けば、ほぼ一瞬で文字をダウンロードしてしまうことがわかる。

画像はあとから多少遅れて開くサイトも多いが、なにぶんニュースサイトはページを細かくめくることが多いので、体感速度はずいぶん変わる。

YouTubeでも、画面解像度を低画質モードにしてあれば、OCNモバイルONEの低速モード 200kbpsでも、ほぼ音楽が切れることなく視聴できる。

これも、youtubeの視聴し始めた際のバースト転送による貯金がゆとりとなって、音途切れを防いでいるようである。

OCNモバイルONEに乗り換えて、ターボOFFモードで1週間ほど使ってみたが、BIGLOBE SIMの低速モードよりはるかに体感速度が速く、乗り換えた値打ちがあった。

LINEなどのSNSであれば、そもそもBIGLOBE SIMの低速モードでも使用に支障はないが、OCNモバイルONEでは速度は明らかに向上する。

もうひとつ、BIGLOBE SIMは低速・高速の切り替えができない。

だから、月の初めから強制的に高速容量を使っていく。

OCNモバイルONEは、低速・高速の切り替えが、アプリを立ち上げて、ワンタッチでできる。

例えば、スマホにPCをテザリングでつないで、PC上でメールをダウンロードするときや動画を見る時など、通信を高速にしたいときだけ、高速に切り替える。

普段は、ターボOFFにしておいて低速でも、SNSやWebサイト閲覧はたいてい事足りる。

LINEやgmailで少々大容量のファイルが送られてきたところで、高速容量を食わない。気づきもしない間にゆっくりダウンロードしておいてくれている。

OCNモバイルONEは、Wifiのアクセスポイントも、非常に多い。

SECURED Wi-Fi エリアと、DoSPOTエリアでWifiが可能で、約9万か所、これが使えて、月1800円の中に含まれている。

BIGLOBE SIMのWifiスポット数はOCNモバイルONEに劣らず秀逸であるが、Wifiは月250円のオプションである。

1400円+250円=1650円となると、OCNモバイルONEの3ギガ契約とは150円差。もはや、使い勝手では、この時点でコストパフォーマンスは逆転している。

OCNでんわは、通常の携帯電話音質で、半額の30秒10円で掛けられる。

OCNでんわは、10分かけ放題で月850円のプランを提供していて、他社の5分かけ放題プランが同金額帯であることをみると、あきらかに優位に立っている。

OCNモバイルONEにはもうひとつ、IP電話(050Plus)1回線が標準で付属する。

050Plusは、月額300円+消費税の基本料金がかかる。それが1800円に含まれる。

IP電話で、月額基本料金が無料のものはいくつもあるが、実は固定電話にかけても携帯電話に掛けるのと同じに30秒8円かかったりする。

しかし、050Plusは、なんと、固定電話への料金が3分8円である。

これは、海外旅行に行った時に、ありがたみがわかってくる。

SIMフリーのスマホを持っていれば、海外に行った時は、SIMを差し替えて、外国の現地のSIMを挿し替えて使うことができる。

デュアルSIM対応のスマホの中でも、gooのg07などは、現地SIMと日本のSIMを両方挿して両方着信待ちが可能である。

日本からかかってきた電話はローミングで着信まではできるが、出ないようにして、折り返しは、現地SIMの電波を使って(またはWifi環境下で)、050Plusでかければ、日本向けの通話が3分8円、日本の携帯電話にかけなおしても1分16円である。

IP電話はどうしても多少の遅延はあるのだが、高速な電波やWifiのもとでだと結構話せる。

もっとも、LINEの無料通話やコールクレジットのほうが、050PlusといったIP電話よりも、はるかに遅延がすくなく、快適に話せるので、実はLINEのコールクレジットをよほどお勧めする。(LINEのコールクレジットだと相手がドコモの携帯電話だと非通知着信になってしまうが)。

LINEの無料電話は音が痩せていて、圧縮率が高いと思われるが、その分、遅延が少なく海外では実に快適なのである。

さらに奥の手を使えば、海外旅行中は、日本から出発する直前に携帯電話の転送先を050Plusの番号に転送設定することがおすすめである。そうすれば、携帯電話のバカ高い海外ローミング転送料金はかからず、国内転送料金だけがかかることになる。

着信に出て、おり返せばよい。これで海外ローミングの日額何千円の基本料金も海外転送料金も全くかからない。

折り返しはLINEのコールクレジットで掛ける。

相手によっては、こちらが非通知だと電話に出てくれない場合がある。

そのときは、現地SIMから、gmailやSMSで相手の携帯電話に、「海外だから非通知で掛ける」とか、「IP電話から掛ける」、とメールで送っておき、それから電話を掛けたら出てくれるであろう。

ちなみに、国内にいるときでも、050Plusの番号同士の通話は無料で、OCNモバイルONEのシェアは大きい上に、家族で050Plus回線をそれぞれ持てば、家族間通話がそれでかけ放題となる。

OCNモバイルONEでは、高速通信時でも050Plusはカウントフリーで、いくら通話しても高速容量を食わない。

シェアSIMも強力である。1枚月400円で最大4枚まで追加できる。通話付きのシェアSIMでも1枚月額1100円である。

OCNモバイルONEは低速でもバースト転送容量が大きくて快適なので、3ギガの高速容量でも、低速にしている家族はその間まったく高速容量を食わないので、IIJ系のSIMやBIGLOBE SIMのように強制的に月の初めから高速容量から食い始めるSIMのシェアSIMと比べると、OCNで使える毎月の高速容量の実サイズははるかに大きいことになる。

とはいえBIGLOBE SIMのシェアSIMは1枚月200円で持つことができる。

これはOCNモバイルONEより明らかに安い。

しかし、シェアSIMも親SIMも、月の初めから高速容量から食っていくので、たちまち高速容量を消費してしまうのがデメリットとなる。

このように、丁寧に使い勝手を考えていくと、OCNモバイルONEは、実に良心的で良質であることがわかる。

なお、格安SIMの初期契約手数料は3000円くらいがほとんどであるが、OCNモバイルONEの通話SIMは、初期契約料金無料のパッケージがアマゾンなどで200円くらいで売られている。

MNPによる乗り換えもそれでできるので、それを買えばいいのである。

また、Goo simsellerという、NTTレゾナントが運営するスマートフォンの販売サイトがある。

しょっちゅうバーゲンセールやキャンペーンをやっていて、初級機から高級機まで、かなり安い価格帯で売られている。

キャンペーン時ともなると、端末で利益が出ているのかと思うくらい、端末料金が割安である。

Goo simsellerでスマホを買えば、OCNモバイルONEの通話SIMの初期契約料金無料のパッケージが無料で一緒に送られてくる。

別にOCNモバイルONEと契約してもしなくても、スマホ販売料金は変わらないが、これで通話SIMを契約すれば、初期契約料金3000円が0円となる。

ちなみに、今は、3ギガ→4ギガ、基本料金2か月間700円引きというキャンペーンをやっている。

こういった具合である。OCNモバイルONEの強力さが、多少なりとおわかりいただけただろうか。

MVNOの回線速度比較などでは、OCNモバイルONEはいつも遅い方から数えて何番目かである。

ということは、ひたすら早く動画を見たい、一瞬でサイトが開かないといらだつ、という人には、OCNモバイルONEは向かないSIMなのだろうと思う。

にもかかわらず、OCNモバイルONEは、MVNOのシェアはだいたいがトップか、最近こそ楽天モバイルに抜かれつつ、2位の位置にある。

これは、NTT系という安心感が理由としては大きいと思われるが、それを裏付ける、良心的な高品質SIMだから、店としても勧めやすくて、不満も出にくいことが理由なのだと思う。

OCNモバイルONEは、1日110MBプランが1600円で、3ギガプランより200円安い。これも秀逸である。シェアSIMにも対応している。

低速に切り替わっても快適に使用できるOCNモバイルONEだからこそできるプランで、格安SIMの他社が、長年にわたり全く追随できていない、良心的なプランである。

移行してみて、それをしみじみ感じた次第である。